不眠で困っているけれど、なかなかメンタルクリニックなどに行って睡眠薬をもらう勇気が出ない、または病院が開いている時間に行く余裕がないと言う人は多いですね。
そこで、ドラッグストアや通販で手に入る漢方薬や生薬で、不眠に効果があるものを紹介します。
スポンサーリンク
不眠症になる理由
眠るためにしてはいけないこと
アルコール摂取
アルコールで無理やり眠ると、睡眠の質が低下します。
また、アルコールは利尿作用があるので途中で起きてしまい、余計によい睡眠が取れません。
アルコールのせいで筋肉が緩むので、睡眠時無呼吸症候群になることもあります。
布団スマホ
スマホの光と情報のせいで、体が寝る体勢に入ってくれません。
どうしてもやりたければ、せめてブルーライト軽減アプリで精一杯ブルーライトを軽減してください。
カフェインの摂りすぎ
覚醒作用で寝付けないのは当然ながら、カフェインの摂り過ぎは内臓、特に心臓に悪いです。
夜ぐっすり寝たいなら、コーヒーの飲みすぎやエナジードリンクの過剰摂取はやめましょう。
スポンサーリンク
不眠のための漢方薬・生薬
不眠のタイプ分け
漢方薬は同じ症状でも、その人の体質によって薬の種類を使い分けます。
そのため、ざっくりとですが不眠の原因を3つに分けます。
- 悩み、憂鬱による不眠
- イライラ、怒りによる不眠
- 過労・病気や怪我による消耗での不眠
上2つの精神的な理由での不眠は、更に
- 体力なし
- 体力あり
の2パターンに分けます。
以下、タイプ別不眠症向け漢方薬を紹介していきます。
漢方薬にも副作用や体質に合わない場合もあるので、持病のある方は専門のクリニックや薬剤師さんに相談してくださいね。
最後にどのパターンにも当てはまらないもの(赤ちゃんの夜泣きによる母子の不眠)を紹介しますね。
スポンサーリンク
タイプ別不眠症向け漢方薬
悩みあり・体力なし
加味帰脾湯
体力がなく、気疲れしている場合に向きます。
酸棗仁湯
上とほぼ同じ場合に向きますが、悲しみや憂鬱への効き目は加味帰脾湯のほうが上です。
香蘇散
芯から冷える冷え性で、胃腸の調子がよくなく、不安の強い場合に向きます。
当帰芍薬散
芯から冷える冷え性で、むくみがちな女性に向きます。
加味逍遥散
体力がやや低く、イライラもあり、体がほてる女性に向きます。
半夏厚朴湯
冷え性ではないけれど、不安感が強い場合に向きます。
桂枝加竜骨牡蛎湯
芯から冷える冷え性で、体力がかなり低く、不安感が強い場合に向きます。
悩みあり・体力あり
四逆散
血行が悪くて手足が冷えていて、悩みで胃が痛んだりお腹が重苦しかったりする場合に向きます。
柴胡加竜骨桂枝湯
悩みやストレスのせいで、めまい、動悸もある場合に向きます。
大柴胡湯
ガッチリと体格がよいか固太り(非常に体力がある人)で、やや高血圧で、肩こり・頭痛がよくある場合に向きます。
黄連解毒湯
それなりに体力があり、のぼせ・ほてりがあり、高血圧気味で、イライラもある場合に向きます。
女神散
それなりに体力があり、落ち込み・イライラ・頭痛など、症状の種類がいつも変わらず頑固にある女性に向きます。
イライラあり・体力なし
抑肝散陳皮半夏
やや体力がなく、胃腸もあまり強くない場合に向きます。
香蘇散
イライラと悩みの両方に効きます。
芯からの冷え性で、胃の調子がよくなく、不安感も強い場合に向きます。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
体力がなく、芯から冷えるひどい冷え性の場合に向きます。
加味逍遥散
イライラと悩みの両方に効きます。体力がやや低く、体のほてりがある女性向けです。
イライラあり・体力あり
桃核承気湯
体力が非常にあり、のぼせがある場合に向きます。
桂枝茯苓丸
体力がそれなりにあり、のぼせがある女性に向きます。
黄連解毒湯
悩み・イライラの両方に効きます。
体力がそれなりにあり、のぼせ・ほてりがある場合に向きます。
女神散
悩み・イライラの両方に効きます。
体力がそれなりにあり、不快な症状の種類がいつも頑固に変わらない女性向けです。
過労・病気や怪我による消耗
十全大補湯
非常に衰弱していて、全身の倦怠感がひどく、顔色が悪くて皮膚もカサついている場合に向きます。
補中益気湯
衰弱していて、特に手足の倦怠感が強く、食欲不振で、寝汗をよくかき、微熱や動悸がある場合に向きます。微熱がある割に温かい飲食物を好むのも、補中益気湯が向く人の特徴です。
人参養栄湯
衰弱していて、特に手足の倦怠感がひどく、食欲不振、動悸、寝汗、皮膚のカサつきがあり、息切れがある場合に向きます。
真武湯
冷え性でむくみがちで、めまい、動悸、水のような下痢があり、尿量が少ない場合に向きます。
赤ちゃんの夜泣きによる母子の不眠
抑肝散(抑肝散加陳皮半夏)
頻繁に夜泣きする赤ちゃんに飲ませると、夜泣きを抑える効果があるとされています。
また、子供と一緒に母親も服薬すると、赤ちゃんの夜泣きによる母親の不眠のイライラを抑える効果があり、よりよいとされています。
甘麦大棗湯
あくびが多く、興奮しやすい赤ちゃんの夜泣きに向くとされています。
原料が若い小麦・なつめ・甘草の3種類のみで、甘い漢方薬なので、赤ちゃんに飲ませやすいです。
スポンサーリンク
不眠に効く生薬(比較的手に入りやすいもの)
興奮が冷めず眠れない、気が鬱屈して眠れない
- 薄荷(ペパーミント)
- 菊花茶(食用菊)
気が鬱屈して眠れない、胃の調子が悪い
- 陳皮
- 桂皮(シナモン)
- 紫蘇
イライラや落ち込みで眠れない、胃の調子が悪い
- 桂皮
- 丁子(クローブ)
イライラと落ち込みがひどい
- 紫蘇の実
- 菊花茶(食用菊)
生薬よりもやさしい効果のあるもの
- タマネギ
- らっきょう
- そば
- えんどう豆
- ジャスミン茶
- 柑橘類
生薬とほぼ同様の効果があります。
上の生薬とともにお茶や食事に取り入れて、ゆったりした気持ちで楽しんでみてください。
まとめ
以上、大まかな体質別での不眠に効く漢方薬を紹介しました。
ここで紹介した漢方薬や生薬の5割は大きめのドラッグストア、8割はAmazonと楽天で買えます。
あとの2割は『ハル薬局』http://www.halph.gr.jp/ などの漢方専門通販サイトで探してみてください。
『漢方薬のきぐすり.com』http://www.kigusuri.com/shop/ などで、近くに漢方に詳しい薬局がないか探してみるのもいいでしょう。
皆様がぐっすり眠れる助けになれば幸いです。

紅生姜でした
最後まで読んで頂いてありがとうございました
スポンサーリンク
[…] Lovely Life様で【不眠】タイプ別で選ぶ漢方薬と生薬!眠るためにしてはいけないことという記事を書かせていただきました。 […]