前回は生のまま冷凍できる野菜を紹介しましたが、今回は、加熱すれば冷凍保存が可能な野菜の一覧と、冷凍する際の下処理・解凍・調理のコツをご紹介します。
加熱して下処理さえすれば、おいしく冷凍保存できて毎日の食事の時短&節約に役立つ野菜がたくさんあります。
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加熱野菜の下処理、冷凍、解凍、調理のコツ
下処理は固めにゆでる
下処理はゆでてから冷凍する野菜は、解凍後に柔らかくなることを考えて、固めにゆでるか固めに蒸します。
下ゆでには、野菜の酵素を熱で破壊して野菜の劣化を防ぐ効果があります。
加熱することによって野菜の組織を柔らかくし、生野菜を冷凍するより冷凍時の細胞組織の破壊を防ぐ効果もあります。
- これをブランチングといいます。
葉物野菜なら、下ゆで時間は30秒~1分(芯が残る程度)
他の野菜は大きさにもよりますが、長くても2、3分ほどで大丈夫です。
しっかり冷ましてから冷凍庫で凍らせる
熱いまま冷凍庫に入れると他の食材が傷みます。
また、凍るまでにかかる時間が短いほど冷凍野菜の劣化は少ないんです。
加熱処理で熱くなった野菜は十分冷ましてください。
すぐ凍る温度にしてから冷凍庫に入れて凍らせてくださいね。
野菜についた水気はしっかり拭き取る
野菜の水気を拭いておかないと、野菜同士が凍った時くっついて使いにくいですね?
しかも、野菜に霜がついて野菜の味や食感が落ちる原因になります。
おいしい野菜を食べたいなら、ひと手間を惜しまないことですよ。
冷凍野菜を使うときは凍ったまま加熱調理する
解凍にかかる時間が長ければ長いほど、冷凍野菜は劣化してしまいます。
できるだけ素早く加熱解凍して調理してください。
解凍せずに使えるということで時短にもなりますしね。
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加熱して冷凍できる野菜とその下処理一覧
絹さや
筋をとって熱湯に5~10秒くぐらせ、すぐ冷水にとって色止めします。
それから1つずつ水気をよく拭き取りってください。
使いやすい分量だけラップにくるんでから密閉できるビニール袋に入れて冷凍します。
オクラ
塩ずりして毛を落としてから、やや固めにゆでて輪切りにします。
密閉できるビニール袋に入れてください。
使うときは電子レンジなどで、できるだけ素早く解凍して使いましょう。
ヘタを落としただけのものを輪切りにせずまるごと食べるのであれば、生のまま冷凍してもいいです。
でも、輪切りに刻んだオクラを使いたい場合は、ゆでてから冷凍保存したほうが楽です。
スナップエンドウ
固めにゆで、水気をよく拭き取って冷まします。
密閉できるビニール袋にスナップえんどう同士が重ならないように並べて入れて冷凍してください。
アスパラガス
生のままでも冷凍できなくはない野菜ですが、固めに下ゆでしたほうが解凍時の劣化が少ないです。
解凍する時にどんな料理に使うか考えて、根元の硬い皮をむいたり、使いやすい大きさに切ったりしてからゆでたほうが後で楽です。
これも固めに茹でた後はやはり水気をよくとって冷ましてくださいね。
密閉できるビニール袋に重なりすぎないよう入れて冷凍してください。
セロリ
セロリは生で冷凍すると香りが弱くなってしまいます。
新鮮なうちにピーラーで筋をとってから斜め切りにして、さっと炒めます。
冷ましてからラップなどで使いやすい量に小分けしてください。
ラップごと密閉できるビニール袋に入れて冷凍します。
- セロリを生で冷凍した時のデメリットは、香りが弱くなること
それ以外は特にないので、セロリの香りが苦手な人はあえて生で冷凍保存することも可能です。
なす
生でも冷凍できますが、ややしんなりするくらいまで火を通したものを冷凍したほうが、冷凍保存期間が伸びます。
生だと半月ほどですが、炒めるとさらに一週間ほど保存期間が伸びます。
使いたい形に切って油を絡めてから炒めます。
解凍・調理する時に使いたい形を決めてから切ったほうが後で調理する時に楽です。
じゃがいも
皮を向いてから、ゆでるか電子レンジで加熱して完全に火を通します。
フォークなどで完全につぶした形状(つまりマッシュポテト)にして始めて冷凍できます。
密閉できるビニール袋に平たくして入れておけば、折って必要な分だけ取り出しやすくなります。
洋風料理の付け合せのマッシュポテトに何度も使えます。
また、つぶした冷凍じゃがいもがあればポテトサラダやポタージュが楽にすぐ作れますね。
竹の子
アク抜きが済んでいて、薄く味付けした煮汁に浸かっている状態の竹の子なら冷凍保存が可能です。
ただし、煮汁ごと冷凍保存をしないと竹の子の食感が劣化します。
竹の子を使いやすい大きさに切って、煮汁ごと密閉できるビニール袋に入れて冷凍しましょう。
調理するときは煮汁は捨ててください。
ごぼう
よく洗ってささがきあるいは千切りにして、30秒ほど水か酢水にさらしてアクを抜いてください。
さっと湯がいて水気をとって冷凍します。
解凍して調理するときは下処理してある分、生のごぼうより調理時間が短くてすみます。
ブロッコリー
茹でるより蒸したほうがおいしく冷凍でき、栄養の損失も少ないです。
蒸すのが難しければ、せめてブロッコリーがひたひたになる程度の量のお湯で固めに茹でてください。
ブロッコリーは、小さな房にしたほうが使いやすいです。
火の通りが早く冷凍時間・解凍時間が早くなるので、冷凍と解凍で起きるブロッコリーの劣化が少なくてすみます。
ズッキーニ
調理に使うときのことを考えて輪切りか角切りにします。
炒めて固めに火を通すか、電子レンジかで固めに加熱します。
ズッキーニ同士がくっつかないようにトレイに並べて凍らせておきます。
凍ったズッキーニを密閉できるビニール袋に入れて改めて冷凍保存します。
煮込み料理、炒めもの、カレーなどに使えます。
ピーマン
ピーマンは生でも冷凍保存できる野菜です。
でも、軽く加熱してから冷凍保存すると苦味が和らぐので子供さんでも食べやすくなります。
冷凍保存の際には、ヘタと種とワタをきちんととってくださいね。
使いやすい大きさに切ってから、水気を拭いて密閉できるビニール袋にいれましょう。
葉物野菜について
- ほうれん草
- 小松菜
- キャベツ
- 白菜
などの葉物野菜は生でも冷凍可能ですが、加熱してから冷凍保存したほうがかさばらないですよね?
冷凍庫の容量に余裕がない場合は、葉物野菜でも加熱して保存したほうがいいかもしれません。
固めに茹でて火を通してから水気を拭いたり絞ったりして冷凍可能です。
その場合、使いやすい分量にラップに小分けしてから密閉できるビニール袋に入れるのがおすすめです。
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まとめ
野菜を冷凍保存する時、生のまま冷凍する際にも加熱してから冷凍する際にも言えることですが
何の料理に使うのか、あらかじめ考えて下処理をしておくと野菜を解凍して調理する時に楽です。
あるいは、どんな料理にも使えるよう考えて下処理をしておくと、野菜を解凍して調理する時に重宝しますよ。
最近の冷蔵庫の技術はすごく進んでいますよね。
こちらがきちんと下処理をしていれば、ちゃんと旬の美味しさや新鮮な時の美味しさを保存してくれます。
冷凍野菜を活用して時短、節約の調理でおいしい食事を楽しんでくださいね。

紅生姜でした。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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