どこの家庭にも夫婦喧嘩はあるでしょう。
でもそれが激しくなり何度も繰り返されてしまと、子供が夫婦喧嘩を見聞きするだけで、心や脳が傷ついているのを知っていますか?
ある有名な団体の研究結果によると夫婦喧嘩を長期間、見聞きしていた子供の脳が萎縮していたと発表しています。
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夫婦喧嘩が子供に悪影響を与える!
夫婦喧嘩の暴言に日常的、長期間に接すると、子供の脳の扁桃体や海馬がダメージを負い、怒りや不安を感じやすくなります。
また、視覚野の一部も萎縮してしまい記憶力や学習能力が低下するといわれています。
子供が夫婦喧嘩を見た時の感情
普段、生活していると些細な事で、夫婦喧嘩を誰でも一度はした事があるかと思います。
夫婦になると一定の割合で起こるのが夫婦喧嘩ですが、本人たちが気付かぬうちに子供さんの将来に悪影響を与えているとすれば、大変なことです。
何かしらの理由があって夫婦喧嘩をしてしまいますが、夫婦喧嘩をしてしまった後は、お互い夫婦喧嘩をしたことへの後悔をしている方がほとんどでしょう。
子供さんに夫婦喧嘩を見られたり聞かれたりされたら余計に後悔するはずです。
夫婦喧嘩の現状
意外かもしれませんが、ある調査で300人の夫婦に
「子供の前で夫婦喧嘩をしたことがある?」
と質問したところ67%の人があると答えました。
ひどい状況になった場合、警察のお世話になる事例もありました。
少し古いデータになりますが、配偶者から暴力を受けたと警察に相談にきた件数は、年間で63,000件になったこともあります。
この件数の中には
- 身体的な暴力
- 心理的な攻撃
- 「役立たず」など、存在を否定する
- どうでもいいことをチクチク言う
- 経済的に圧迫
- 性的な強要
という暴力も含まれています。
夫婦喧嘩をする事で家庭内への影響は様々なものがありますが、特に子供への影響が大きいと言われている
- 物を壊す
- 相手に暴力を振るう
- 相手に物を投げつける
- 大声を出す
- 暴言を吐く
などについて子供の立場になって考えてみましょう。
子供は常に不安な状態になる
上記のような行動をすると夫婦喧嘩は夫婦の問題と一言では片付ける事ができず、子供への虐待にさえなりかねません。
虐待になんかならないと思うかもしれませんが、虐待にも種類があり
- 精神的な虐待
- 身体的な虐待
など様々なものがあります。
両親が怒鳴り合っていたり、一方的に怒鳴られている姿を子供が見てしまうと親に対してだけでなく、世の中すべてに恐怖心を持ってしまいます。
夫婦喧嘩を何度も見たり聞いたりすると子供さんは家での居場所がなくなったと思い込んだりします。
夫婦喧嘩が終わった後でも子供さんはギスギスした空気感を感じとって、いつまた夫婦喧嘩が起こるのかと不安でたまらなくなってしまいます。
両親の夫婦喧嘩は自分のせい?
何事もないときにも怯えて生活したり、両親が夫婦喧嘩をしてしまうのは、自分がいるからだ、自分のせいだと思い込んでしまいます。
子供さんによっては、必要以上に神経質になって些細なことにも不安になったりします。
また、逆に夫婦喧嘩にならないように明るく振る舞ったり、良い子供でいようとする子供さんもいます。
自己肯定感の低い大人になることもある
継続的な夫婦喧嘩を見聞きすると、大人になった時に自己肯定感が低い人間になってしまう可能性が高いです。
一度、自己肯定感の低い大人になってしまうと暗い性格になる可能性が高いので注意が必要です。
子供さんの中には、常に恐怖や不信感を感じながら向上心さえ失ってしまう場合もあります。
怒鳴り声がトラウマに!
子供さんが夫婦喧嘩を長期間、聞いていると当然ながら怒鳴り声が恐怖感になりトラウマになってしまいます。
最悪の場合、喧嘩をしていないのに大きな声や大きな音を必要以上に恐れたりビクビクする極端に神経質な子供になることもあります。
大きな声で言われると動けなくなる、相手の意見を全部聞かなければならないと思ってしまい、ある程度大人になってからもトラウマを抱えて苦しむことになりかねません。
子供さんは自分に対して怒鳴られていなくても夫婦喧嘩の声や音でトラウマになってしまうので親御さんの注意が必要です。
子供の身体や心への影響
子供の頃、何度も夫婦喧嘩を見聞きしてきた子供さんが、心も身体も健康に育つのは強い精神力が必要になります。
- 親に対して気を遣っている
- 素直になれない
- 乱暴になる
- よく泣く
など精神状態などにも影響があります。
個人差はありますが、喧嘩が始まると
-
- 喘息の発作が出るようになった
- アトピー性皮膚炎の悪化
- 食欲不振になる
- 腹痛、吐き気などの消化器症状
- トイレを失敗する
- 何事にも集中できない
- 落ち着きがなくなる
- いつもビクビクしている
- イライラして落ち着きがなくなる
- 甘えん坊になる
- よく泣く
- 反抗的になり乱暴な事をする
こんな状態が続く場合は、親御さんが充分にフォローしなければ大変なことになる可能性もあります。
コミュニケーション能力の低下
夫婦喧嘩を長期にわたって見聞きしていた子供は、脳の視覚野の一部が萎縮することは先ほども言いました。
夫婦喧嘩を数年間、見ていただけで脳の一部が平均16%くらい萎縮していたという研究結果も出ています。
身体への暴力を見てきた子供よりも、暴言を聞いてきた子供の方が脳へのダメージが大きいという研究結果もあります。
脳の中の夢を見たり人の言葉を認識する部分が、身体への暴力を見るよりも約3倍のダメージを受けるといわれています。
視覚野が萎縮する事で目の前のものを正しく認識できない、自分自身が見たくないものは認識しにくくなってしまうのかもしれません。
その結果
- 記憶力や学習
- 子供の性格
- 言葉の遅れ
- 友達、子供同士での喧嘩
- 兄弟喧嘩
- 会話をしている相手の表情が読み取りにくくなる
などの悪影響が出る可能性が高くなります。
成長期にある子供さんにとって脳へのダメージは大きな問題なのです。
トラウマによる将来的な影響
個人差はありますが、トラウマを抱えていると学校に行っても勉強に集中できない、体調不良ばかりで保健室通いになったりする場合があります。
そういった状況になると楽しい事でも集中できなかったり、1人で孤立した時間も増えてしまいます。
そのまま大人に成長してしまったら
- 人と上手く会話ができない
- 人づきあいが怖くなった
- 人と揉めやすい
- 人とどう接したらいいのか分からない
- 必要以上に人の顔色をうかがう
など人間関係が上手くいきません。
人間関係が上手くいかないと最終的に相手を思いやれない人になってしまう危険性もあります。
最悪の場合、感情を自らコントロールできず
- うつ病
- 多動障害
- 人格障害
など精神的な病気になり、社会で生きていくのが困難な状態に陥ることもあります。
子供の頃から頻繁に暴力などを見てきたため、暴力自体が悪い事という認識ができず、結婚相手に暴力を振ってしまう例も見られます。
家庭の中で自分の価値がないと思う子供
親自身に心の余裕がなく、子供さんの話を聞いたりする事がなくなると、子供さんは自分に興味がないと感じ最終的には、自分には価値がないと考える場合もあります。
自分の居場所がない、価値がないと感じると自然と目立たないようにしたりする傾向があるのです。
そう感じている子供さんの特徴として、家族の絵を描いたときに自分を小さく描いたり、背を向けている絵を描いたりします。
常に不調を訴え、外出するのが苦痛になったりする子もいます。
両親がケンカしていないか心配で眠れない
自分の両親は仲が良いのか、家庭での雰囲気が良いかどうかは喧嘩をしていなくてもなんとなく分かります。
家庭内の雰囲気がよくない事を心配したり、辛く感じると安心して眠れなくなります。
相談者の中には、朝起きられなくなり学校に行くことが困難になってしまった中学生のお子さんがいましたが、やはり両親の夫婦喧嘩が原因でした。
不安感のために夜の睡眠がとれずに、朝両親が仕事に出て行ってから眠るという
*昼夜逆転という病状
に悩まされる結果になってしまったのです。
結婚生活に幸せを望まなくなる
夫婦喧嘩をたくさん見聞きしたり、幸せな家庭を見てこなかった子供は、結婚に対して良いイメージがありません。
結婚したいと思えず、子供を持ちたくないと思うようになります。
そのために恋愛にも興味がない、あるいは経済のためだけの恋愛に走ったりしがちです。
家庭内における子供の成長の影響!
夫婦喧嘩を頻繁に見ている子供は、記憶力や学習能力に差が出たりするという説もあります。
目の前で喧嘩をしていなくても不仲を感じ取るだけでも脳に影響を与えてしまうということも分かっています。
子供さんにとって家庭というのは大きな影響を受ける場所だということを、親御さんに考えて欲しいのです。
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なぜ育児期に夫婦喧嘩が起きやすいのか?
育児をしている時は、子供さんの世話の分担やしつけに関する事で意見が食い違うこともよくある時期です。
元々他人であった2人が夫婦となったのですから、考え方の違いで夫婦喧嘩になってしまっても仕方がない事です。
しかし、お互いに話し合える時間を定期的に作り、相手の考えや立場を尊重し妥協することで解決できるはずです。
お互いが相手の気持ちになって、思いやりを持つことができれば一番よいのですが、中々うまくいかない場合も多いでしょう。
育児期に起こる夫婦の変化
元々仲が良かった夫婦も子供さんができた事で不仲になってしまうケースもあります。
ママさんは、赤ちゃんが生まれるとすぐ昼夜関係なく世話をすることになるため、家庭内で精神的にも身体的にも疲れてしまいつい、イライラしてしまいます。
パパさんも仕事で疲れ、ママさんのイライラに付き合うとなるとキツイ時もあるでしょうね。
子供さんができる前は、夫婦間でお互いに思いやれたので、不満があったとしても我慢できていた。
もちろん、赤ちゃんに対する愛情、可愛さは充分にある。
でも何となく夫婦で気持ちがすれ違ったりしてギスギスしてしまう。
ということの積み重ねがあることが多いと思います。
そうなると、お互いが余計に不満を持ちやすくなるということです。
例えば旦那さんの場合、平日仕事だけをしていれば、土日はゆっくり休めて自分の時間もあったのにという不満や育児をいくら頑張っても誰からも評価してもらえないという不満です。
夫婦喧嘩どう解決すべき?
夫婦喧嘩しそうになったら、まずはお互いをいたわり感謝の気持ちを伝えているか考えてみる事をおすすめします。
夫婦仲が良好であればあるほど子供は元気にすくすくと育ってくれる可能性が高くなります。
子供さんのことを第一に考えられる余裕を持って、親になった自覚を忘れずに生活してください。
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夫婦喧嘩がなくなれば子供への悪影響も消える?
なんらかの理由で夫婦喧嘩をしなくなったとしても脳は傷つきトラウマとなって子供の心に残ります。
子供の脳が受けたダメージは回復する?
暴力や暴言を含む夫婦喧嘩を子供の前ですることは、児童虐待と変わらない程の影響力があるのです。
夫婦喧嘩をしなくなった後も子供さんの脳は傷つきトラウマとなって心の成長に悪影響を及ぼす危険性は残ります。
夫婦喧嘩を見せてしまった後、フォローをせずに子供さんが成長すると、うつ病になってしまったり、感情が歪んだりしてしまい、ストレス障害になってしまう事もあります。
ダメージを受けた脳の機能は修復できる?
ただ、一度傷ついてしまった脳は修復できるという研究結果も出ています。
慢性の疲労症候群の成人男性に認知行動療法をしたところ萎縮していた脳の容量が回復したと言われています。
世界の脳科学分野研究では、成人になった脳でも再生・回復の可能性があるという報告がたくさんあります。
早めの対処が大切!
成人した脳でさえ回復するなら、成長段階である子供の脳も
- 適切なケア
- 治療(認知行動療法や薬物治療など)
を行うことで、回復する可能性があるということです。
1日でも早くしっかりとしたケアを行う事で脳の萎縮を回復できる可能性が高くなります。
いくら、生活に追われて子育てが忙しくても子供さんに対しての気遣いは忘れてはいけません。
夫婦喧嘩でお互いも辛いでしょうが、それ以上の苦しさを味わうのは子供さんであってどんなに強がっている子供でも、子供である事には変わりはありません。
少しでも子供さんに変化があった場合は、気を付けて観察しながら対応してください。
そして子供さんの変化に気付いたなら早めに対処法を考えるのが親としての愛であり責任です。
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夫婦喧嘩じゃなくても冷戦状態も悪影響を及ぼす!
子供がまだ幼いと冷戦状態でもわからないだろうと思ってしまうかもしれませんが、意外と子供は、すぐに変化に気づきます。
「今日は、良い雰囲気だな」と夫婦間の良い状態なども知っていたりする事もあります。
そのため、悪い雰囲気の時もすぐに気づいてしまいます。
良い雰囲気の時は、特に何も思いませんが悪い雰囲気の場合は、子供の心に響きますし、嫌な部分が見えてとても傷ついたりする事もあります。
そういった事から、冷戦状態を長く放置せずにできるだけ早めに解決する事をおすすめします。
両親の悪口を聞くと、自由な発想が失われる
両親が誰かの悪口を言ったり、誰かを罵っている姿を見る事でいつか自分にもそういった態度をとってくるのではないかと不安に思ってしまいます。
そうならないために怒られたり、悪口を言われないように良い子を演じたり、自分がしたい行動を我慢したり、自由な子供らしい発想が失われてしまいます。
子供に悪口を吹き込むのも悪影響
意外とやってしまいがちですが、相手がいないところで悪口を言うのもできるだけやめておいた方が良いです。
そういった事をしてしまうと人を裏切るような性格になったり友達に同じ事をしてしまう可能性が高いです。
身体的な暴力暴言などがない場合は、あまり子供さんに影響がないと思っている方が多いかもしれませんが実は、影響は大いにあります。
そのため、夫婦喧嘩以外にも、冷戦状態を作らないようにする必要があります。
居心地の悪い家庭環境
身体的な暴力はないけれどコミュニケーションのない家庭は、子供が不安になったりする原因の一つになります。
子供にとって冷戦状態は居心地の悪い家庭環境となってしまいます。
夫婦喧嘩と同じように子供さんの成長過程に悪い影響が出るのは間違いありません。
温かい家庭の中、両親に愛情をたっぷり注がれて成長期を迎えることが子供さんには必要なのだということを忘れないでください。
自己否定感が強くなる可能性もある
基本的に子供の脳は、周りからの愛情や信頼などを確認しながら様々な経験を通して学んでいきます。
そうする事で家庭が安全と認識して関係を深めていきます。
しかし、居心地の悪い家庭環境だと自分は家族から大切にされていないといった自己否定をする感情が強くなりがちです。
家庭内の悩みで子供らしさがなくなる危険性
一番身近な存在である両親の言動を見本とし社会生活などを学んで成長していきます。
冷え切った家庭で育ってしまうと子供が社会に出て納得のいかないことに遭遇したとしても
- 「無視をすればいいんだ」
- 「自分には関係ないことだ」
と人とのコミュニケーションを学ばずに成長してしまうでしょう。
家庭内でとてもつらいことが起きたときも
「これは自分のせいじゃないか?」
と自責感とか自己否定感が子供の中で大きく育ってしまいます。
自殺願望を持つ子供!
これは「幼児的万能感」といわれていますけども、両親の冷戦状態というのは、自分のやり方が悪いんじゃないか?など自分のせいだと思ってしまいます。
「自分が頑張れないからパパとママは、仲がわるいんだ」
「自分がいなければ夫婦喧嘩はおきないんだ」
そういう自責感と自己否定感が強くなったりします。
最悪の場合、この世から消えてしまいたいと自殺する悲劇も起きています。
そうならないようにしっかりと見守ることを忘れないでください!
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いい夫婦喧嘩と悪い夫婦喧嘩
夫婦喧嘩は、子供さんがいない時でもあまり気分の良いものではありませんね。
ただし、お互いの意見の食い違いで衝突する事がすべていけないと言えません。
特に子供さんのことに関しては両親共に愛情が強いほどぶつかるパワーも強くなってしまい、時にはきつい言葉になってしまうこともあります。
夫婦喧嘩に限ったことではありません。
何事も思いが強いとどうしても自分の意見を聞き入れてもらいたいという欲求が喧嘩という形に変化してしまうでしょう。
そこには「建設的な争い」と「破壊的な争い」という全く違ったものが存在します。
建設的な争いとは?
建設的な争いとは、人に対してではなく直面している問題に対して冷静に話し合いをしたり、歩み寄りをして解決する事です。
建設的な夫婦喧嘩は、子供に対して共に問題を解決しようとする姿勢を見せたりする事で、子供に悪い影響ではなく良い影響を与える事さえできます。
こういった影響を受けると、もし子供同士でトラブルがあった場合、意見の違いなどで揉めても冷静に話し合って解決しようという気持ちになれる可能性が高いのです。
子供さんのお手本になれるように、感情的にならずに意見の交換ができる夫婦になれると夫婦喧嘩にはならないですよね?
破壊的な争いとは?
破壊的な争いとは、相手を批判したり、威嚇したり、怒りや不満をぶつけたりする事です。
だから貴方はダメという事を相手に強く言ったり、暴力を振るったりする事も含まれます。
否定的な言葉しか出ないため解決からはドンドン遠ざかってしまい、直面していた問題が何だったのかさえ分からなくなるほど興奮してしまうだけです。
破壊的な争いは、子供の精神面にたくさんの悪影響があると言われているため注意が必要なのは今更言うまでもありません。
元々は他人同士だった2人が一緒に生活しているので喧嘩になってしまう事自体、悪い事ではありませんが、子供さんの前で感情をぶつけ合う破壊的な争いをするのは何も発展がありません。
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夫婦喧嘩の後、子供へのフォローの仕方
子供は、大人の喧嘩はとても怖いと感じています。
一番信頼している優しい両親が、怖い表情で夫婦喧嘩をしていると、何が起きたのか分からずに恐怖感で心が一杯になっているでしょう。
心配させた・怖がらせたことを謝る
喧嘩した理由を子供さんに伝えるよりも、まずは、子供さんの傷ついた気持ちを癒してあげましょう。
子供にとっては、大人の喧嘩を目の前で見たり、聞いたりするのは怖いものです。
普段は、笑って会話している2人が喧嘩していると何が起こっているのかも分からず、怯えてしまっているので、まずはしっかりと子供に謝る必要があります。
まずは、子供の心のケアから
とにかく、怖がらせたこと、不安に感じさせたことを謝ってあげてください。
基本的に夫婦喧嘩を見た子供さんは怯えています。
泣き出す子供さんもいるでしょう。
子供さんが幼ければ幼いほど混乱してしまいます。
夫婦喧嘩を見た子供さんが怯えたり混乱していたら、今何を感じているのか気持ちを聞いてあげることです。
子供さんの存在を一番大切に思っていることが伝わり、不安や恐怖心が解消されたりします。
夫婦どちらも悪いことを伝える
喧嘩した理由に関係なく子供の前でお互いを責め合う事は良い事ではありません。
子供の気持ちを考えず好きなように発言していたら、お互い冷静ではないと子供に知られてしまいます。
喧嘩になったのは、どちらか一方が悪いわけではなく2人に原因があることを子供に伝えてください。
なぜ喧嘩になったのか自分たちが理解しているという事を子供に伝えることをおすすめします。
話が理解できる子供へのフォロー
先ほどもお話ししましたが、まず子供に怖い思いをさせたことなどを「喧嘩して怖い思いをさせてごめんね」と夫婦揃って、しっかりと謝る必要があります。
子供でも理解できる言葉で、シンプルに伝えるのがおすすめです。
その後、子供の気持ちを聞き、否定したりせずに受け止めてあげると良いです。
なぜ喧嘩になったかを正直に伝える
何故、夫婦喧嘩になったのか理由が分からないので、子供は喧嘩が終わっても漠然と不安な気持ちになっています。
子供の気持ちが落ち着いてきたら、喧嘩してしまった理由を子供でも理解できる言葉で説明すると良いです。
子供のせいではないことを伝える
ある程度の年齢になり、子供が話を理解できるようになると相手の感情なども理解できるようになってきます。
そのため、包み隠さず喧嘩の原因を伝え、喧嘩の原因が子供ではないという事実や子供が夫婦にとってとても大切な存在であるという事を伝える必要があります。
仲直りした事を子どもに伝える事で家族の一員だと思ってくれていると思い、安心感を与える事ができて、信頼度がアップします。
子供の年齢によって理解できる度合いは変わりますが、幼い頃から仲間意識はあり、小学生くらいの場合、自分は家族の一員という考えを持つ事ができます。
まだ話が理解できない子供へのフォロー
幼い子供や乳児であっても、家庭内のピリピリした悪い空気やいつもと違う様子に気づきます。
詳しく言葉を知らなくても感情的になってしまった声やどちらかの怒鳴り声が聞こえると不安、怖さ、悲しさから混乱して泣き出してしまう子供さんが殆どでしょう。
子供が混乱していたら抱きしめて
喧嘩が終わったら、言葉を理解できない子供でも、怖かったね。ごめんねと言葉で伝えて抱きしめてあげて下さい。
喧嘩してしばらくは、お漏らし、アトピー、喘息などがないか、理由もなく夜泣きしていないかなどしっかりとチェックしてください。
もし、身体や精神に変化があった場合は、今まで以上に愛情を与え、安心させてあげることが重要です。
夫婦喧嘩を減らすために
夫婦喧嘩をしてしまった事実を変える事はできないのでしっかりと反省する必要があります。
子供の前で何故喧嘩してしまったのか、喧嘩にならないためにはどうしたら良いのかを夫婦で考えていかなければなりません。
夫婦喧嘩をする時は子供の前ではしない、発言に気をつけるなど最低限のルールを決めてください。
お互いを思いやり、譲歩し合う
生まれも育ちも違う二人が、一緒に生活するのですから夫婦喧嘩を一生しないということはありません。
できるだけ夫婦喧嘩を減らすためにも、どちらか片方だけが家事や育児をするのではなくお互いに役割分担を決めて家事や育児をした方が良いですね。
分担は定期的に見直しができるように保育園に行くまでなど期限付きにすると分担がしやすいです。
便利家電などを買い、家事の負担が減るようにすると家事に関する揉め事を減らす事ができますし、ホワイトボードに役割分担の表を作っておくと忘れずに旦那さんも家事や育児をやってくれる可能性が高いです。
夫婦の関係も重くとらえて!
家事や育児の役割分担を決める上で最もしてはいけない事は、○○さんの家では奥さんが全部家事と育児をしている、△△さんの旦那さんは、家事も育児も積極的に手伝っているなど他人の家庭と自分の家庭を比べてしまう事です。
こういった事を繰り返していると夫婦仲が悪くなり、夫婦喧嘩が増えてしまう原因にもなります。
そうならないためにも、お互いを思いやり、譲歩し合う必要があります。
細かく言わないとやってくれないなどといった状況は頼んだ方からするととてもストレスが溜まる事なので、家事や育児を言われる前にやるようにする事をおすすめします。
頼んだ方もどこまで言えば家事や育児をしてくれるのか考えて話すと良いです。
毎日、子供が寝た後、夫婦でご飯を食べたり、晩酌したりして夫婦の仲を保っている家庭もあるので機会があったら是非試してみてください。
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まとめ
夫婦喧嘩は子供の前では避けたいことですが、表面上だけを取り繕う仮面夫婦もダメです。
たとえ意見の食い違いがあっても喧嘩をするのではなく、建設的な話し合いの場を作りましょう。
そのためには、普段からの夫婦の話し合いが大切です。
それならうっかり夫婦喧嘩を子供さんの前でしてしまったとしても
「良好な関係を築くために話し合いをしていたんだ」
ということを子供さんが理解できるように説明できるでしょう。
時には子供さんの意見を聞くことで家族の絆も強いものになるチャンスです。
子供さんへの影響も良好なものになります。
普段からの夫婦の努力が必要なのではないでしょうか。

まりんでした。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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