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 お子さんの自己肯定感を高めるためには、「自分は認められている」と感じる日々を送らせてあげることが大切です。また、自己肯定感が低いお子さんは、幸福感から遠ざかってしまうという特徴もあります。自己肯定感は人生に大きな影響を与えるもの。自己肯定感の低い子供にならないためには、影響力の強いご両親の支えが必要です。

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自己肯定感とは?自己肯定感が低いとネガティブな影響が大きくなる

自己肯定感は、人生での大切な要素の一つといえます。

自己肯定感の高い人は、人と比べるのではなく自分の人生と向き合い、どんな場面でもものごとを肯定的にとらえられるでしょう。

反対に自己肯定感の低いお子さんの場合

  • 精神的に不安定になったり
  • 人からの評価を必要以上に気にしたり
  • 誰かと比べたりして
  • 難しそうなことは避けてしまう
  • 失敗を恐れずにチャレンジすることができない
  • 自分の才能や可能性を伸ばしていく事を始めから諦めてしまう

そんな心配があります。

ご機嫌な赤ちゃん

自己肯定感が低い?チェック方法

自己肯定感が低い子どもの3つの特徴

自己肯定感の高い子供や自己肯定感の低い子供には様々な特徴があります。

全てを書く事はできませんが、今回は、自己肯定感の低い子供の主な特徴3つについて詳しくお話しします。

お子さんの自己肯定感について悩んでいる方は参考にしてみてください。

1.褒められても喜ばない

一般的に自己肯定感の高い子どもは、褒められると喜んだり「ありがとう」と言葉で素直に言ったりします。

自己肯定感の低い子供は喜ぶというより、別に褒められるようなことはしていないけどという態度をとる事がほとんどです。

褒められたけど、機嫌をとるために褒めただけで本気で褒めていないと思う子供もいます。

2.怒られると自分を責めてひどく落ち込む

自己肯定感が高い子供の場合、落ち込んだりせずに次失敗しないようにどうすれば良いか考えたりして、自分でモチベーションを高めたりする事ができます。

しかし、自己肯定感が低い子どもは、怒られると自分を責めたり、すごく落ち込んだりします。

子供の性格にもよりますが、静かに部屋から出て行ったり、会話しなくなったりする事もあります。

基本的に自己肯定感の低い子どもはどん底まで落ち込んで、自分はダメな人間だと認識し、行動力も自然となくなっていきます。

3.挑戦することを嫌がる

自己肯定感が高い子供の場合、チャレンジ精神が豊富で公園に新しい遊具などがあった場合、自分から挑戦しにいくタイプがほとんどです。

しかし、自己肯定感が低い子供の場合、やる前から自分にはできるはずないと考えてしまったりするので、チャレンジしたりする可能性は低いです。

仮に親の方から、やってみたら?と誘ってもやらないと拒否してしまいます。

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子供の自己肯定感を高めるためにできること

自己肯定感が低くなってしまう4つの原因

自己肯定感が低くなる原因って何か分かりますか?

分からない方向けになぜ、子供の自己肯定感が低くなってしまうのか詳しくお話しします。

お子さんの自己肯定感が低く悩んでいる方は参考にしてみてください。

行動する事で自己肯定感が高くなるかもしれません。

誰もかまってくなくて寂しい赤ちゃん

1.親が子どもの話しを聞かない

学校であった事、子供自身が気づいた事、テレビなどで知り得た知識などを子供が話してきた時にしっかりと聞いてあげないと自己肯定感が低くなってしまいます。

話を聞いてもらえないと自分に興味がないのかなとか、分かってもらえないんだとか、親に望まれていないのだと思い込んでしまうかも知れません。

仮に話を聞いていても、しっかりと反応しなかったり、子供の顔を見なかったりすると子供は自分を否定された気持ちになることもあるでしょう。

2.親が子どもの行動を決定する

子供は、誰でも成長すると自分で様々な事を決められるようになっていきます。

食べる物の好き嫌いができたり、欲しいものが見つかったりします。

親にとっては、何歳になっても子供ですが、様々な事を親が決めてしまうと自分の意見は聞いてもらえないと感じてしまいます。

自分の意見が聞いてもらえないという事は

・大事にされていないんだ

と勘違いしてしまうお子さんもいるでしょう。

大事にされていないと思えば思うほど、自分を否定してしまいます。

そうなると自己肯定感までもが低くなってしまいます。

例えば、音楽をやりたいと望んでいる子供さんに、将来の事を考えて礼儀が身につく剣道などさせなど、親の価値観で子供の全てを決めてしまうのは、自己肯定感が低くなる原因になります。

3.子どもの挑戦を結果でしか判断しない

仮に子供が自由時間に絵を描いているときに

『上手、下手』

だけで判断したり、鉄棒にチャレンジしている時に

『できる、できない』

だけで判断したりしていると、自己肯定感は自然と低くなってしまいます。

個人差はありますが子供は、結果を求めているわけではありません。

描きたいという気持ちや挑戦してみようという気持ちで打ち込んでいるのです。

そこに注目もせずもっと上手に描けるようになって欲しいからと、結果だけで判断しているとお子さんの自己肯定感が低くなってしまう危険性が高くなります。

4.必要以上に厳しくしつけようとする

将来、子供が困ったりしないように通常よりも厳しくしつけをしてしまう親ごさんもいます。

  • ご飯を全部食べるまで食事を終わらせない
  • 年齢に関係なく難しい勉強をさせる
  • 約束を守らないとしばらく会話しない

など、しつけが過激になり、虐待に近い形になるかもしれません。

親から必要以上に厳しくされてしまうと、自分は大事にされていないから生きている価値がないと思う子供たちもいます。

優しくしたくても、子供の将来を心配してあえて厳しくしている方もいるかもしれませんが、厳しくしつつ、親として優しさ、思いやりがなければ自己肯定感は低くなる一方です。

ママとのふれあいで喜ぶ赤ちゃん

子どものすべてを受け入れる

基本的に子供の考えや気持ちなど受け入れていれば自己肯定感は自然と高まっていきます。

例えば、何か間違ったり失敗をしたとしても

「大丈夫‼︎また次に頑張れば良い」

と声をかけてあげたり、もし良くない事をした場合は

「今度から気をつけよう」

と励ましたり、仮に苦手でできない事があっても責めたり怒ったりしないようにしてください。

そういった対応をする事で、子供は

『自分は大切な存在だ』

という気持ちが芽生えます。

親御さんにとっては

  • 何もできない子になったらどうしよう
  • 悪い事と良い事の区別がつかないままになるかもしれない

という不安があるかもしれませんが、幼少期の子供の時は、怒らなくても問題ありません。

悪い事をしたらそれを言って注意する必要はありますが、怒って子供を否定するべきではありません。

子供の考え、行動を全て受け入れてあげる事が、お子さんの自己肯定感を高めるために必要なことです。

ママ、大好き!

我が子の自己肯定感を高めるには親の対応が最重要

自分のお子さんの自己肯定感が、高くなるか低くなるかは親の発言によって決まる場合もあります。

もっと向上心を持ってほしいという気持ちがあっても、子供が頑張った事などを褒めずに否定したり、子供自身で何もさせなかったりすると、子供は自然と自分を否定してしまいます。

自己肯定感を高めるという事は、子どもが成長していくために大切な事です。

お子さんが自分を認められるような言葉をかけて自己肯定感を高めてあげる事をおすすめします。

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愛着形成と自己肯定感

お子さんの年齢に関係なく愛情表現は豊富な方がいいに決まっています。

愛情過多ということはありません。

特にお子さんの小さいうちはしっかり愛情表現をしてください。

子どもの自己肯定感に大きく関わっているのが、『愛着形成』です。

愛着形成とは、子どもが不安な時に親やその他の身近な人に頼り、抱き着いたりして安心できる行動のことです。

2~3歳くらいまでに形成されると言われていますが、子どもによって異なり、かなり成長した子どもでも愛着形成が身に付くこともあります。

寂しくて悲しい赤ちゃん

愛着形成が傷つく時

なぜ、自己肯定感が低くなってしまうのかというと愛着形成がうまくいかなかったりするためです。

仮におむつが汚れていた場合、親や養育者が文句を言ったり、ずっと無視していたら、子供は、この世の中は、自分を無視したり、攻撃したりするだけなんだと勘違いしてしまいます。
子どもが親に対して、これ見てと言ったり、これなに?と聞いたりしても、対応できず結果的に無視してしまう事もあるかもしれません。

子供の言った事、全てに対応する事は無理かもしれませんが、そういった時間を積み重ねる事で、自己肯定感が高まります。

子供が今日は

  • 何がしたいのか?
  • どこへ行きたいのか?
  • 何が食べたいか?

など子供の意見を全て聞く事は難しいかもしれませんね?

子供の好きなことだけをさせて、嫌いなことはしないという訳にはいかない時もあるでしょう。

しかし、子供の意見を尊重して話し合ことはできます。

多少、言い合いになっても感情的に怒鳴ったりしなければ、無視するよりは愛着形成が傷つく事は少ないです。

愛着形成には感情に寄り添うこと!

子供には

【自分を守ってくれる】

特別な存在が絶対に必要です。

子どもの自己肯定感を構築するベースとなるのが信頼できる人の存在です。

この存在がいないまま成長していくことで

  • 人を信頼できなかったり
  • 他人に心を開けなかったり
  • 逆に人との距離感が分からず、必要以上に相手に立ち入ってしまったり

と、なんらかの症状がでてくるのが愛着障害です。

たとえば、親や養育者からかまってもらえなかったり、家族間での差別がひどかったり、もっとひどくなり虐待を受けたりすると、愛着障害を起こす可能性があります。

経済的な問題や、親の病気などが原因にあることもあるでしょう。

そんな時には人の力を借りたり、公共の福祉施設の援助を受けることが必要です。

恥ずかしいと思って相談できない人もお子さんのためと頑張って相談する勇気を持つべきです。

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自己肯定感と生活スキルの獲得

お子さんの成長に欠かせないのが生活スキルを上げていくことですね。

生活スキルが上がるとお子さんの自己肯定感も高めることになります。

ほめる事の重要性‼

生活スキルをつけるときに大事なのがほめ方です。
すごいね、うまいねという言葉と何がすごかったのか、うまかったのか、具体的に伝えてあげてください。

上手く片付ける事ができたら

『自分で全部片づけられたなんてすごいね』

トイレに行きたいと自分から言えたときは

『自分で言えて偉いね』

といった感じです。

後から言うのではなく、それができた時に言う事で、注目されていたり、できる事を一緒に喜んでくれる人がいると思えるため、自己肯定感がとても高まります。

ママと遊んでご機嫌な赤ちゃん

最も重要!注意する時

シンプルにダメなどと言われるとお子さんは

【られた】

と受け止めたりして、悪影響を及ぼすこともあります。

具体的にどうすればよかったのかアドバイスするだけでなく、どうすればよかったのかを一緒に考える事が大切です。

なぜ、怒っているのか理由も伝えずに様々な事を言ってしまうとお子さんは意味もわからず

・自分を否定されている

と悲しい気持ちになってしまいます。

注意するときは、感情的にならず冷静に優しい言葉で言ってあげるようにする事を意識してください。

例えば、兄弟がいて下の子をたたいてしまったとして、ほとんどのママさんやパパさんは

「こら!」

と怒鳴るだけではすまず、手を挙げてしまうかも知れません。

そうすることでそのお子さんは

・自分よりも弟(妹)が大事なんだ

と思い込むでしょう。

親を怨むかもしれません。

手を挙げる事は、教育ではなく報復です。

暴力はしてもいいことなんだと思ってしまう子どももいます。

そんな時こそ落ち着いて、なぜ叩くことはいけないのかをしっかりと話し合う必要があります。

そんな時間ないわよ

と言う声が聞こえてきそうですが、お子さんにとっての一大事の時なんです。

時間を作ってください。

そして、お子さんの目を見て

  • なぜ、叩いたのか?
  • 下の子が何をしたから怒ったのか?

をしっかりと聞きましょう。

お子さんが、話せるようになるまで静かに待ちましょう。

そして、お子さんが話し終えたことを確認してから、なぜ、叩くことがいけないのかを説明してください。

お子さんが納得できるまで話し合える時間を必ずとってください。

感情的になってしまったら、お子さんの心に一生の傷が残ると知ってください。

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まとめ

自己肯定感を低くしたくないのは、どこの親御さんも同じだと思います。

そのためにはお子さんの話をしっかりと聞くということが大切です。

お子さんが発言しているときは最後までしっかり耳を傾けるようにしてください。

「自分の話もちゃんと聞いてくれてる」という感覚を子どもに伝えるべきです。

お子さんのどんな言葉も、否定したり決めつけたりしないようにします。

例えば子どもの言葉が、間違っていたとしても一度受け止めましょう。

  • 「バカな事を言うんじゃない」
  • 「あなたが間違っている」
  • 「この方法がいいに決まってるでしょう」

と押し付けられると、子どもは自分の意見は聞いてもらえないのだと思うようになり徐々に自分の感情を出さなくなります。

お子さんが考える時間を作ってあげましょう。

子どもは今までの経験や知識の中で考え、行動したり、話をしたりします。

例えば、「誰かと出会ったらきちんと挨拶をしよう」と普段から言っていても気分が乗らない時もあります。

お子さんに無理強いすると自己肯定感を傷つけることになります。

「ほら、きちんと挨拶しないとダメでしょう!」

「いつも言っているでしょう!」

と一方的に攻めるのではなく

「あれ?どうしたのかな?いつもはご挨拶できるのにね」

「恥ずかしいのかな?」

などと言って、子ども目線でほほ笑むと自分の気持ちを受け入れてくれたと子どもは感じます。

子どもは恥ずかしいのかも知れません。

そのことを訴えているのかも知れないと考えてあげてください。

何かをする時や、こちらが質問をした時は子どもが考える時間を作ってください。

子どもはちゃんと考えています。

『今度はきちんと挨拶しよう』

まりん先生まりん先生

まりんでした。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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